多くの人は、幼少期から思春期の間の出来事が関連してる場合が多いです。
トラウマに関しては、克服して前向きに生きる方法があります。
その場合には、トラウマを受けた時と同じようなシチュエーションで、受けた時よりも良い体験をすることで、記憶に上書きができ、徐々に克服していくことが出来る場合があります。
簡単にできる事ではありませんが、思い切ってチャレンジしてみるのは良い事だと思います。
もちろん、無理にとは言いませんが、協力してくれる人がいるなら思いきれるのではないでしょうか?
ただ、チャレンジしても結果が変わらない時————。
その原因が自分の実の親の場合————。
虐待をしていたり、子供の意志を尊重せずに、意見を押し付けたり、または強く依存したり。
残念な事に、実際にそういう親は存在します。
その親による行為や言葉が原因で、トラウマを抱えたり、自己肯定が出来なくなっている人は実は多いのです。
その為に、人間関係に躓いたり、勉強や仕事に躓くようになってしまいうつむいた人生を過ごして、なかなか前向きに過ごせないのが現状です。
前向きになって克服しようとしても、相手が実の親であった場合、結果が変わる事がない場合があります。
何度も同じことを言われてしまう。
そういう事が多いでしょう。
その言葉が自分を傷つける事ばかりだったら、しまいには恨んでしまうことだってあるでしょう。
そして、親を愛せない自分を責めてしまうのです。
そういった相談者さんを何人も見てきました。
親だからどうしようもない。
多くの相談者さんはそう言われます。
でも、本当にそうでしょうか?
よく、「親には感謝しなくちゃいけない」「大切にしなくちゃいけない」という言葉を聞きますが、自分の子供を大切にしなかった人を大切にする必要はあるのでしょうか?
私は必要ないと感じます。
極端な事を申しますが、子供を大切にしなかった人は、事件になっていないだけで、罪を犯しているのです。
その罪を子供がかばっているという事に誰も気づいていません。
子供は親を愛するために生まれます。
幼いころは、どんな事をされても親を大切に思うのです。
その気持ちと、当たり前に愛されない切なさとを抱えて社会に出た時に、生きづらさに行き当たるのです。
私は、そういう苦しみを抱えている相談者さんには、親と離れてもいいのではとアドバイスします。
なぜなら、克服できない悩みからは遠ざかった方が良いからです。
人の幸せは、人の幸せの上にこそ成り立ちます。
苦しみや犠牲を抱えた上に真の幸せは成り立たないのです。
もし、この文章を読んで、自分の親と離れたいと思っていた人は、ぜひ離れてみてください。
離れる事で、お互い価値観が変わり、尊重し合えるようになる事もあるでしょう。
だけど、変わらなかったからといって、自分を責めないでください。
だって、あなたの人生はあなたのものですから。
決して親のものではありません。
苦しむことなく、あなたらしく、あなたの良さを引き出してくれるやさしい環境で過ごす事を恐れないでください。
どんな環境に生まれ落ちたって、あなたが幸せになれる権利をあなたが持っているのですから。