2021年10月31日日曜日
死者の日
2021年10月27日水曜日
変化を恐れない
私の住む札幌は今は、紅葉の真っ盛り。
雪虫という、雪が降る直前に現れる虫が、宙を舞い、そろそろ冬支度の季節です。
札幌の南側は山々に囲まれていて、赤、黄、茶などの色彩が日に美しく染まっています。
ほんの少し前まで、新緑に染まっていた木々が、いつの間にか色を変える。
季節の移ろいは不思議なものです。
時は常に移ろうものなのですね。
自然というのは、常に変化をするものです。
変化とは実は、とても日常的な事なのです。
出会い別れ、入学や卒業、就職や退職に転職、結婚や離婚、出産に子育て、成長。
その他に、政治や経済、世界情勢や流行など世の中の変化。
私達の日常は常に変化に富んでいます。
ですが、私達はなぜかどうしても、その変化を受け入れる事も楽しむ事も苦手です。
これは人間に備わっている一種の防衛本能の一つとも言われています。
変化することによって、今まで経験していない体験をすることで、危険にさらられるのではなっかと、脳が無意識に働くことによるようです。
ですが、この作用をすっかり騙して、変化をすんなり受け入れる事も可能なのです。
それは、変化する事が、当たり前なのだと意識すること。
そして、その変化を進んで受け入れ、楽しみ、変化した後の方がより良い状態になったと成功体験を繰り返す事です。
そうすることによって、体が、変化に抵抗し防衛することから、変化を受け入れ、自分自身も変化していくことが当たり前と判断し、むしろ、変化しないようにすることが、逆に生命にデメリットになると判断するようになると言うのです。
とても興味深いですね。
季節の移ろいともに、その変化を美しく彩る自然のように、
私たちも、変化を怖がらず、むしろ楽しんで、
美しく懸命に色づき、成長と言う名の華麗な転身を遂げていこうではありませんか。
2021年10月22日金曜日
ダメじゃない
智咲斗さんは、ダメって言わなかった。
だから良かった。
これはある相談者様からいただいた言葉です。
元彼との復縁を期待していた彼女。
「基本的に殆どの人が復縁は難しい。」
と私に断言されてから、いかに彼を思っているか、彼はどういう人で、今後どうあるべきか等を強く説明したものの、話していくうちに、次第に彼から見た自分が見える様になり、押しつけの恋愛に彼が疲れてしまった事に気がついた後、彼女から言われたものでした。
身勝手な言葉を連ねた事を振り返り、その間私が一度も否定も批判もしなかった事に彼女は驚き、しかしながら、と言うよりもだからこそ、彼女自身が自分の過ちに気がつくことが出来たんだと、それまで曇っていた表情からは見違えるようなすっきりした顔で私に言ってくれたのでした。
「智咲斗さんは、ダメって言わなかった。だから良かった。」
こう言われた時、私は自分の仕事が報われたと感じて、とても嬉しくなりました。
いいじゃないですか。
無理と分かっていても縋り付いて、いけないと感じていても素直になれなくて、直したいと思っても意地を張ってしまっても。
だってそれが人なんだから、今がそうならそれでいいじゃないですか。
ダメだなんて言いません。
今回ご相談者様が私に打ち明けてくれた思いは、自己中心的で幼かったような気がします。
だけど、それを受け入れてくれる人がいるならそれでいいのではないでしょうか?
とはいえ、その先ずっとご本人の望みどりの人生が待っているとは限りません。
そこでマヤ暦を使い、将来の可能性をお伝えし、今後どのように過ごされるかをご本人にご決断していただきました。
自分を見つめ直し、誠実さを取り戻した彼女は、笑顔で私を見ていました。
涙を流した後の瞳は、その時、美しい輝きで溢れていました。