私の住む札幌は今は、紅葉の真っ盛り。
雪虫という、雪が降る直前に現れる虫が、宙を舞い、そろそろ冬支度の季節です。
札幌の南側は山々に囲まれていて、赤、黄、茶などの色彩が日に美しく染まっています。
ほんの少し前まで、新緑に染まっていた木々が、いつの間にか色を変える。
季節の移ろいは不思議なものです。
時は常に移ろうものなのですね。
自然というのは、常に変化をするものです。
変化とは実は、とても日常的な事なのです。
出会い別れ、入学や卒業、就職や退職に転職、結婚や離婚、出産に子育て、成長。
その他に、政治や経済、世界情勢や流行など世の中の変化。
私達の日常は常に変化に富んでいます。
ですが、私達はなぜかどうしても、その変化を受け入れる事も楽しむ事も苦手です。
これは人間に備わっている一種の防衛本能の一つとも言われています。
変化することによって、今まで経験していない体験をすることで、危険にさらられるのではなっかと、脳が無意識に働くことによるようです。
ですが、この作用をすっかり騙して、変化をすんなり受け入れる事も可能なのです。
それは、変化する事が、当たり前なのだと意識すること。
そして、その変化を進んで受け入れ、楽しみ、変化した後の方がより良い状態になったと成功体験を繰り返す事です。
そうすることによって、体が、変化に抵抗し防衛することから、変化を受け入れ、自分自身も変化していくことが当たり前と判断し、むしろ、変化しないようにすることが、逆に生命にデメリットになると判断するようになると言うのです。
とても興味深いですね。
季節の移ろいともに、その変化を美しく彩る自然のように、
私たちも、変化を怖がらず、むしろ楽しんで、
美しく懸命に色づき、成長と言う名の華麗な転身を遂げていこうではありませんか。