2021年11月7日日曜日

『怒り』自体が悪いのではない

 どうして怒ってしまうなんだろう?

あんなにキツく言わなくても良かったのに。


そんな風に感じたことはありませんか?


ちょっとした事で怒鳴ってしまう。

人より感情の沸点が低い。


怒りのコントロールが出来ない・・・


それが原因で、ひどく落ち込む事もあるのではないでしょうか?




アンガーマネージメントは最近、コミュニケーションを円滑にする上で、かなり注目されるようになりました。


ふっと沸いた怒りに対してどう向き合うか?

それは時代に限らずとても重要な事です。


なぜ怒ってしまうのか?

なぜ怒鳴ってしまうのか?


まずはこの疑問に向き合うことが肝心です。


そもそも、『怒る』ことは全ていけない事でしょうか?

実際、その全てが悪いわけではありません。



例えば、悪さをしている子供に向かって叱る。身の危険が迫った時に怒鳴る。身近な人が傷つけられた時に怒るなど。

こういった場合には、もちろん概ね正当化されると思います。


では、問題になる『怒り』とは、どういったことでしょうか?

・イライラして周囲に当たってしまう。

・言うことを聞かせようとして高圧的に怒鳴る。

・感情が昂って、相手の反応に構わず起こり続ける。など。


『怒り』が生まれた時に取った行動が、相手を傷付けてしまう事が問題に当たるのです。



怒りには、6つのパターンがあると言われています。


  1. 公明正大タイプ ー マナー違反や社会的に正しくないことに怒りを感じやすい。
  2. 博学多才タイプ ー 何でも白黒はっきりつけないと気が進まない。はっきりしない人にイライラしやすい。
  3. 威風堂々タイプ ー 自分が一番でいたいと思っている。
  4. 外柔内剛タイプ ー 自分が決めたルールから外れる事を嫌がる。表向きは穏やかだが、自分ルールから外れるとイライラする。
  5. 用心堅固タイプ ー ネガティブな方向に誇張して考える傾向があり、些細な事でも必要以上に悪くとらえて怒りを感じやすい。
  6. 天真爛漫タイプ ー 後先考えずに行動する割に、思うようにならないとイライラし怒りを感じやすい。


以上に分類されるそうです。

こうしてみると、『怒り』には『原因』となる何かが必ず存在しているのがわかります。

その『原因』に対して感じたことによって『怒り』が湧き、態度で感情をあらわにするのです。


専門家は感情を二段階に分けて表現しています。


第一感情 ー 寂しさ、悲しさ、恥ずかしさ、不安、困惑、恐れ

第二感情 ー 怒り




人が怒ってしまうのは、第一感情が発生し、その後第二感情が生まれるという事なのです。


つまり、悲しいことが起きたり、恥ずかしい目にあったり、そんなことが起きた場合にも『怒り』と言う感情が湧き上がるのです。


そこで、アンガーマネジメント(怒りをコントロールする方法)では、まず、「なぜ怒ってしまったのか?」その原因を探るようにしています。


・自分が何も知らないような言い方をされてような気がして恥ずかしくて怒ってしまった。

・約束を破られて裏切られたような気がして悲しくなって怒ってしまった。など。


このように、一度冷静になって『怒り』の原因を探ることで、ご自身も気持ちが落ち着いていくのではないでしょうか?


さて、ここからが肝心。


『怒り』の原因が分かったところで、今後、同じような場面に遭遇した時にどのようにするかが大切です。


上記のように、『怒り』の原因事態が『正当』であった場合、それを相手に伝える必要があります。

そうでなければ、例えば『不当』な扱いを受けても、ずっと我慢しなければなりません。


ではどのようにするのか?


それは、一次感情である『悲しい』や『恥ずかしい』などの気持ちを素直に相手に伝える事です。


「自分が何も知らないと言われた気がして悲しかったよ。」

「約束破られて、がっかりしたよ。」


こんな風に伝えてみるといかかでしょう?

そうすれば、不用意に怒鳴ってしまって相手との関係をいきなり悪化させることは避けられるのではないでしょうか?




でも、「そんなに簡単に、冷静に自分の感情を振り返られない」って言われるかもしれませんね。


アンガーマネージメントには、例えばこんな方法があります。


  1. 6秒数える ー 怒りのピークは長くても6秒と言われています。大声を出す前に6秒待ってみましょう
  2. 怒りが湧きそうな場面から離れる -怒りの焦点から気をそらすことで冷静になれる
  3. 今後の自分の評価がどうなるのか想像してみる ー 感情的になった結果、周りからどう思われるか考えてみましょう
  4. 過去の成功体験や、嬉しかった体験を思い出す ー イライラ状態を放置しておかず、感情のリセットしてみましょう
  5. 怒りが湧いた時に言うセリフを決めておく ー 「大丈夫」「わかった」など
  6. 怒りを点数化する ー 点数化して冷静に評価することで、心に余裕を作りましょう
  7. 深呼吸をする ー 深呼吸をしてリラックスしましょう

いかがでしょうか?

全てを一度に実践しなくても良いと思われます。

『怒り』により、感情的になった時、どれか一つでも実践してみると、結果は今までとはずいぶん変わっていくと思います。


アンガーマネジメントは「『怒り』が生まれて相手に何かしらの行動をとった時に、後悔しないためのもの」とされています。


「怒りが生まれる」≠「悪」


『怒り』事態は悪い事ではないのです。


ただ、その感情が生まれた時、どういう行動を取ったらいいのかを普段から意識してみるといいですよね。


そうすればきっと、嫌な後悔も生まれることなく、大切に思っている人とも長く過ごせることが出来るでしょう。





2021年10月31日日曜日

死者の日




今日は『ハロウィン』。

主に、北アメリカなどで盛んなこの行事は、近年、日本でも大いに盛り上がっていますね。

緊急事態宣言が開けた今、みなさんの楽しみの一つではないでしょうか?


実は、この『ハロウィン』と似たような行事が、マヤ文明発祥の地メキシコでも行われていているのをご存知ですか?


それは、『死者の日』という、死者を迎入れるお祭りなのです。


ディズニー映画の『リメンバー ミー』で知ったと言う方も多いかもしれませんね。


メキシコ地方の地域では、このお祭りはとても重要なお祭りとされているようです。




『ハロウィン』は、毎年10月31日に行われますが、『死者の日』はその翌日の11月1日から2日に行われます。

『ハロウィン』の翌日ということで、隣国のアメリカの影響で始まったのか?と思われる方も多いかもしれませんが、メキシコ地方におけるこの祭典は、遡るとおよそ3000年ほど前になると云われています。


以前は8月ごろに行われていたものですが、カソリックの影響で『諸聖人の日』(亡くなった聖人を祝う日)にあわせてこの時期になったとされています。




元々、マヤ文明では、先祖のガイコツを飾る風習があり、死者の象徴であるガイコツ=生まれ変わりの象徴とされており、貴重に扱われていたと考えられています。

マヤの世界観では、『死』は『消滅』ではなく『再生』を意味しており、それ自体を尊ぶものとされていました。

『死の神(白い世界の橋渡し)』は再生を司る神とされています。

古いものが死ぬことで、新しい生命が誕生するという概念があり、死と新たな誕生その両方を祝福していたのです。

日本においての死生観とはかなり感覚が違いますよね?


日本でも、『お盆』という先祖を迎入れる行事がありますが、どちらかというと静かないイメージではないでしょうか?

『死者の日』は明るく楽しいがモットー。

それは、「楽しく死者を弔い思い出し、死者が存分に楽しみ死の国へ帰って行けるようにするため」だからなのです。

とても素敵な文化ですよね。





マヤの時代から身近なガイコツを綺麗に可愛らしくデコレーションして、飾ったるなんて私たち日本人には驚きですよね。

更に祭壇には沢山の供物を飾り、パレードも行われます。


『死』に対して、どうしてもネガティブになりがちですが、彼らのようにポジティブに受け入れ、その時を向かえるまで、精一杯命を燃やして、楽しく自分らしく生きていきたいものです。


さて、今日の『ハロウィン』。

みなさんは、どのように楽しまれるのでしょうか?

素敵な1日になりますように願っています。








2021年10月27日水曜日

変化を恐れない

私の住む札幌は今は、紅葉の真っ盛り。

雪虫という、雪が降る直前に現れる虫が、宙を舞い、そろそろ冬支度の季節です。

札幌の南側は山々に囲まれていて、赤、黄、茶などの色彩が日に美しく染まっています。

ほんの少し前まで、新緑に染まっていた木々が、いつの間にか色を変える。

季節の移ろいは不思議なものです。

時は常に移ろうものなのですね。




自然というのは、常に変化をするものです。

変化とは実は、とても日常的な事なのです。

出会い別れ、入学や卒業、就職や退職に転職、結婚や離婚、出産に子育て、成長。

その他に、政治や経済、世界情勢や流行など世の中の変化。


私達の日常は常に変化に富んでいます。

ですが、私達はなぜかどうしても、その変化を受け入れる事も楽しむ事も苦手です。

これは人間に備わっている一種の防衛本能の一つとも言われています。

変化することによって、今まで経験していない体験をすることで、危険にさらられるのではなっかと、脳が無意識に働くことによるようです。


ですが、この作用をすっかり騙して、変化をすんなり受け入れる事も可能なのです。

それは、変化する事が、当たり前なのだと意識すること。

そして、その変化を進んで受け入れ、楽しみ、変化した後の方がより良い状態になったと成功体験を繰り返す事です。


そうすることによって、体が、変化に抵抗し防衛することから、変化を受け入れ、自分自身も変化していくことが当たり前と判断し、むしろ、変化しないようにすることが、逆に生命にデメリットになると判断するようになると言うのです。


とても興味深いですね。


季節の移ろいともに、その変化を美しく彩る自然のように、

私たちも、変化を怖がらず、むしろ楽しんで、

美しく懸命に色づき、成長と言う名の華麗な転身を遂げていこうではありませんか。




2021年10月22日金曜日

ダメじゃない

智咲斗さんは、ダメって言わなかった。

だから良かった。


これはある相談者様からいただいた言葉です。

元彼との復縁を期待していた彼女。

「基本的に殆どの人が復縁は難しい。」

と私に断言されてから、いかに彼を思っているか、彼はどういう人で、今後どうあるべきか等を強く説明したものの、話していくうちに、次第に彼から見た自分が見える様になり、押しつけの恋愛に彼が疲れてしまった事に気がついた後、彼女から言われたものでした。

身勝手な言葉を連ねた事を振り返り、その間私が一度も否定も批判もしなかった事に彼女は驚き、しかしながら、と言うよりもだからこそ、彼女自身が自分の過ちに気がつくことが出来たんだと、それまで曇っていた表情からは見違えるようなすっきりした顔で私に言ってくれたのでした。


「智咲斗さんは、ダメって言わなかった。だから良かった。」


こう言われた時、私は自分の仕事が報われたと感じて、とても嬉しくなりました。


いいじゃないですか。


無理と分かっていても縋り付いて、いけないと感じていても素直になれなくて、直したいと思っても意地を張ってしまっても。


だってそれが人なんだから、今がそうならそれでいいじゃないですか。

ダメだなんて言いません。


今回ご相談者様が私に打ち明けてくれた思いは、自己中心的で幼かったような気がします。


だけど、それを受け入れてくれる人がいるならそれでいいのではないでしょうか?


とはいえ、その先ずっとご本人の望みどりの人生が待っているとは限りません。

そこでマヤ暦を使い、将来の可能性をお伝えし、今後どのように過ごされるかをご本人にご決断していただきました。


自分を見つめ直し、誠実さを取り戻した彼女は、笑顔で私を見ていました。

涙を流した後の瞳は、その時、美しい輝きで溢れていました。






2021年3月6日土曜日

匂いと相性

最近は、コロナなどででいあの機会も様変わりしていますね。

マッチングアプリなどが主流になりつつありますが、

アメリカでは一風変わったマッチングがあるようです。


それは『匂いで恋人を探す』というもの。


男性が2日間来たままのTシャツの匂いを女性が嗅いで、気に入った人と会う実験を行ったのです。


その結果、女性は自分の遺伝子とは正反対の遺伝子を選ぶ傾向が高いことがわかったのです。

これは免疫に関わる遺伝子で、この遺伝子が正反対である程、健康で優秀な子孫を残せるということが研究でわかったそうです。


実は、マヤ暦からも匂いについて、興味深い結果が出たのです。

それは、「相性が良い人ほど、お互いの匂いが好き」ということです。


逆に、さほど相性の良くない人は、お互いの匂いを好ましく思わないと言う方が多かったのです。


もし、今お付き合いしている方で、今の関係に疑問を感じる方がいらっしゃったら、ご自分の嗅覚を生かしてみましょう。


もし、相手の匂いがいいに匂いと感じたら、それはきっと相性のいい方です。